春はバチ抜けパターンだけではありません。稚アユパターンの攻略こそが春をもっと楽しくさせるカギになるはずです。
今回、シーバスフィッシングにおける稚アユパターンの有効シーン、ルアーの使用方法、おすすめのルアーに関してご紹介させていただこうと思います。
目次
稚アユとは
出典:GANREF
稚アユとは、孵化して間もないアユの稚魚です。大きさは、せいぜい~8cmまでです。
アユは秋(10〜12月)に産卵し、卵は海(河川の下流)の方へ流れていきます。誕生したアユは、早春(1〜3月)に港湾や漁港で群れ、初夏(〜7月)に向けて河川へ遡上します。料理としても親しまれ、揚げ物や煮付けなどで美味しく食べられます。稚アユの骨は柔らかいので、骨ごと食べれることができます。
稚アユパターンの有効シーン
どういった時が稚アユパターンが有効なのか?稚アユパターンの有効シーンについて、ご紹介していきたいと思います。
場所
冒頭に記載した通り、早春(2〜3月)は港湾や漁港、サーフや磯などの海付近が狙い目です。晩春(4〜5月)は河口に移動し、初夏(6〜7月)は河川と時期によってポイントが変わります。サーフや磯では青物が混じることもあり、とても楽しめます。特に稚アユは遡上するため、上げ潮時にドリフトするか、下流から上流へルアーを引いてくることがポイントになります。
また、稚アユは常夜灯に集まりやすいため、明暗部の境界を引いてくると良いです。明るいところで群れている稚アユを暗いところから狙っているのがシーバスです。
以下は、シーバスと大量の稚アユが写っている写真みたいです。一見釣れそうですが、難攻不落のようですね。
出典:爆! 釣り部2
水深
基本シャローです。ただ、雨などの増水によって遡上を促すため、雨後の河川は狙い目です。流れが強すぎると遡上できませんが。
水質
多少は濁っている方がルアーが見切られないのでいいですが、クリアの場合はナチュラル系のルアーを使用するなどの工夫で、あまり水質に影響を受けません。
シーズン
地域にもよりますが、基本的に3月〜5月がシーバスの稚アユパターンのシーズンです。サイズは4〜8cmほどで、稚アユに合わせたルアーのセレクトが重要になります。オーバーサイズでは喰ってくれません。
シーズン外でも、釣ることは可能です。2月頃は2・3cmほどのサイズのため、アミを意識したルアーを使用します。6月からは稚アユが10cmを超えてくるため、少し大きめのルアーを使用する必要があります。
天気
曇り〜小雨程度、もしくは雨後が良い印象です。晴れの日が続いているなどは、シーバスに限った話ではありませんが、釣果があまり良くありません。
時間帯
昼夜問わず、パターンが成立します。日中は流れのある河川を遡上し、夜は流れの落ち着いたシャローなどに溜まります。そのため、日中は上げ潮でドリフトし、夜は橋脚周りの明暗部を狙うのがポイントになります。
出典:北の釣り
稚アユルアーの使用方法
稚アユに使用するルアーは、基本はルアーが普通に泳ぐスピードでただ巻きですが、着水から手前にくるにつれてスローになるようにリトリーブすることを意識するとヒット率は上がります。これは、稚アユがシーバスに追い詰められてるような動きをするイメージです。
日中の河川では表層を少し早巻きで、たまにトゥイッチを入れてあげてルアーはブルブルっと震わせて誘ってあげるのも良いです。レンジは基本的に表層より少し下です。稚アユは結構湧いていることが多く、表層を巻いても群れの中に紛れるだけであまり喰ってはくれません。そのため、弱った稚アユを演出するように下へ落ちていき少し群れから離れるようなレンジで巻くことでアピールすることができます。
稚アユおすすめルアー
今回、厳選した3種類のおすすめルアーをご紹介します。
タックルハウス(TACKLE HOUSE) R.D.C ローリングベイト 77mm 25(PH稚アユ)
バチでもイワシでも何でも使えるローリングベイトは、稚アユにも有効です。飛距離が申し分ない上、背中のとんがりがスレにくい絶妙な振動でアピールします。稚アユの群れから少し異なるレンジに調整しやすいようレンジキープもしやすく、実績も高いルアーです。
エバーグリーン オネスティ 95
渋い状況で活躍します。このルアーはほとんど泳がないからです。早巻きはややウォブロールアクションになりますが、普通に巻いてくるだけでスレにくく、レンジキープもしやすいため、稚アユパターンに有効です。
以下動画でも小沼さんがオネスティについて紹介しており、釣果をあげていますね。
アムズデザイン (ima) ルアー sasuke SS−75
磯やサーフでもしっかり泳ぐsasukeが、稚アユにちょうどいいサイズで登場しています。マイクロサイズで群れている稚アユの中で、パターンの攻略に欠かせないルアーになっています。
まとめ
以上、稚アユパターンの有効シーン、ルアーの使用方法、おすすめのルアーをご紹介してきました。稚アユパターンの攻略こそが春をもっと楽しくさせるカギになるはずです。産卵から回復したシーバスが体力回復の為に荒食いするこのシーズンを存分にお楽しみください。